第6回社会共創概論が開催されました

7月1日,第6回目の社会共創概論の講義が工学部20番教室にて開催されました.今回の講義では,トヨタ自動車の山田耕嗣さんをお迎えし,ご講演いただきました.山田さんは前回の社会共創概論の時にご講義いただきました井村さんと同じく,三重大学大学院電気電子工学専攻(研究室:電機システム・制御システム・エネルギーシステム研究室)の修了生で,現在はトヨタ自動車にてパートナーロボットに関する研究開発に携わっています.講義では,「エンジニア起点で考えるキャリアデザイン」と題し,企業における「ものづくり」のあり方やパワーエレクトロニクス技術者として必要なこと等について,お話していただきました.

山田さんはトヨタに就職してからロボットに関する研究開発を続けており,2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)にてトヨタ自動車が展示したロボットの開発にも携わられていました.また,搭乗型ロボット(Winglet,Mobiro)やリハビリロボット(WelWalk),さらにはロボットのECUなどの開発にも携わられています.講義では,これまで携わった開発プロジェクトにおける開発秘話やよもやま話などについてもご紹介いただきました.

また,講義の中ではエンジニアとしてしっておくべきこととして,研究開発から製品化・事業化まで様々なフェーズが存在すること,各フェーズには乗り越えなければならない「魔の川」や「死の谷」,「ダーウィンの海」といった障壁があることについてお話されました.また,開発する製品のポジショニングについてもポーターの競争戦略の話を交えながらご紹介されました.講演の内容は,いつもの授業では聞けないような内容であり,参加した学生はメモを取るなど講師の話を真剣に話を聞いていました.